どんな職業でもそうですが、離職や休職によって仕事をしない間、ブランクができると、技術や勘が鈍っていくものです。例えば女性が妊娠や出産をきっかけに育児休暇を取って、その後に復職を考える時に悩むのはそういったことが原因になります。
特に医療現場において仕事ブランクは重要な問題です。一般職の大変さももちろんそれぞれにあるのですが、医者や看護師といった職業は人の健康や命を預かることになるので、その緊張や不安はさらに大きなものになります。しかも医療技術の進歩はすさまじいものがあり、ブランクのある間に知らない事柄が増えている、なんてことは当然の話しです。それゆえ大切なのは現場に戻る前に少しでも勘を取り戻すことだといえます。
長い間離れていれば、感覚を戻すのはとても大変なものでしょう。しかし、「分からないから」「ブランクがあったから」と言い訳をするのではなく、積極的に学ぶことがなにより大切です。そうやって自ら行う努力というのは決して裏切ることはなく、今はまだ手応えを感じなくとも、仕事をするようになれば確かな実感が出てきます。将来のためにきちんとやってきたことが、仕事復帰への不安や怯える気持ちを和らげる自信につながっていくものです。ブランクを埋めるのは自分自身の努力であり、学んだ知識というのは必ずどこかで役に立ちます。これまで働いていたのなら時間と共に勘は取り戻せますので、自信を持って取り組みましょう。